金の前で崩壊する公職者…世宗市特別供給で長官の官印もコピー
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.05 17:00
恥ずべき行状だ。監査院が5日に公開した世宗市(セジョンシ)移転機関に勤務する公職者向けのマンション特別供給をめぐる監査結果の話だ。公務員らは分譲を受けようと長官の官印をコピーしたり、定年退職後も請約を申し込みマンションを手に入れた。すでに請約に当選したり、入居公告日後に世宗市に転職した場合も規定を任意に解釈し大きな難もなく請約に当選した。ただ3カ月間の監査で摘発された当選者だけで116人に上り、このうち76人が実際に契約を締結した。警察と消防庁から各種中央官庁まで事実上すべての政府機関で違反者が続出した。監査院は契約取り消し要請とともに懲戒と注意、告発を含む45件の監査結果を確定した。官印をコピーした錦山郡(クムサングン)の公務員は虚偽公文書作成と行使の容疑で告発した。
今回の監査は昨年関税評価分類院の幽霊庁舎議論後に国会の監査請求で行われた。大田(テジョン)にある関税評価分類院は移転機関でないのに企画財政部から171億ウォンの予算を得て世宗庁舎を作り、この渦中で職員49人が世宗市特別供給を受け世論の非難を浴びた。さらに職員が新庁舎に移ることもなく血税浪費議論まで起こった事件だ。監査院は先に監査を受けた関税評価分類院を除き昨年12月から約3カ月間、2010年10月以降に世宗市移転機関従事者に供給された住宅2万5995戸に対する適正性を点検した。監査報告書には「ねつ造」「任意」「不当発行」「重複当選」「非適格者」など捜査報告書にでも出てきそうな用語が数十回繰り返された。世宗市公務員特別供給は昨年7月に廃止された状態だ。
◇同僚退勤後に長官の官印コピーした公務員