【リセットコリア】新型コロナワクチンの開発、バイオ主権を確保するきっかけに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.04 10:49
新型コロナワクチンの国内開発が実現した。韓国企業の努力の末にSKバイオサイエンスのワクチンが食品薬品安全処の品目許可を取得した。これは韓国社会が念願してきたワクチン主権確保の実現を意味する。同時に、新型コロナパンデミックの管理においてグローバルリーダーへの台頭を知らせる信号弾だ。
新型コロナの拡散はワクチン開発生産の全面的な変化を求めた。何よりウイルス拡大の速度を圧倒することができるように速かに生産されなければならない。これは従来のワクチン開発方式と衝突せざるを得なかった。安全性と効能を担保とするために10年以上の期間が必要な従来の開発方式から迅速性を優先する方式に転じるしかなかったためだ。韓国は2020年末、アストラゼネカ社のベクター型ワクチンに続いて2021年初めからモデルナとファイザーのmRNAワクチンを先に接種するしかなかった。使用したことがなく、安全性も保障できない状況で接種が行われたわけだ。これに対し、今回開発されたワクチンは過去20~30年間様々なワクチンに適用されて有効性と安全性が予想される合成抗原方式だ。昨年末、ノババックス製品の委託生産成功に続き、世界で2番目に合成抗原方式のワクチン開発に成功した。