中国、AIで党員の忠誠度判別…「頭の中を覗くのか」と波紋
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.04 09:40
1日、創党101周年を迎えた中国共産党がAI(人工知能)を活用して党員の忠誠度を判断するイデオロギー教育装備を開発し、使用していると香港明報が3日、報じた。中国のネットユーザーは「デジタル権威主義の発展がすでにビッグブラザーが頭の中を覗く段階まで来た」と憂慮した。当局は波紋が広がると、該当研究機関が広報のためにSNSに掲載した掲示物と映像を削除し、収拾に乗り出した。
1日、中国SNSで拡散した短編映像は、中国安徽省に位置する「合肥総合性国家科学センター人工知能研究院」が結党記念日を迎えて製作した宣伝だ。合肥研究院は、中国科学院と安徽省の二重指揮を受ける国家級戦略AI研究所だ。動画では白衣を着た党員が「スマート思想政治バー」と書かれたガラス施設に入る。設備内に設置された大型タッチスクリーンの前で、教育生は測定機器を利用して顔面視覚反応、脳波反応、皮膚の電気反応などバイオ信号を収集して検査を受ける。AIがイデオロギー教育の学習効果を判断し、党員研究者に「党の恩恵を感じ、党の指示に従い、党と共に進むようにする信頼と決心を確実に助けた」と研究所はSNSで強調した。
今回のAI設備紹介は合肥研究院がWechat(中国版SNS)公式アカウントに「人工知能が党建設(党建)を支援するために、安徽機関がこのような装備を研究開発した」というタイトルで掲載された。筆者は「人工知能研究院」名義だった。研究院側は、デジタル教育手段、スマートインタラクティブ技術、スマート感性コンピューティング、知識グラフ、カスタマイズ型おすすめなど、人工知能技術を利用して思想政治教育の形を絶えず革新していると自負した。該当AI設備は研究院内に設置された共産党支部に所属する党員43人の党員義務教育活動と日常研究開発業務を調和させるために開発した。AI研究院は今回の革新プロジェクトを通じて党建設業務に新しいアイディアと能力を吹き込んだとし、新時代IT革新の先鋒隊として優秀な科学研究成果を持って第20回党大会の勝利の開幕を迎えると宣伝した。