米国の新NATO戦略に中露が反発…グローバル新冷戦開始
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.01 15:58
NATO(北大西洋条約機構)は29日(現地時間)、スペイン・マドリード首脳会議で「ロシアの侵略」と「中国の挑戦」を優先課題とする「2020年戦略概念」を採択した。NATOの戦略概念は2010年以来12年ぶり。
今回の戦略概念は中国に10回ほど言及しながら「中国の野望と強圧的な政策は、NATOの利益と安全保障、価値に対する挑戦」と明示した。NATOのストルテンベルグ事務総長は首脳会議の冒頭発言で「NATOの戦略概念は新しい安全保障の現実を反映する」とし「中国は我々の価値を共有せず、ロシアと同じく国際社会の規則を基盤とする秩序を損なおうとする」と述べた。ワシントンポスト(WP)はこの日、「2010年には対テロ・アフガニスタン・バルカン半島・海賊への言及が多かったが、2022年には中国・気候変動・サイバー戦争にキーワードが変わった」と伝えた。
戦略概念は「中国が軍事力を増強すると同時に戦略的不透明性を維持し、全世界に影響力を拡大するために政治・経済・軍事道具を活用している」と指摘した。中国がNATO同盟国を標的とする悪意のハイブリッドおよびサイバー作戦、虚偽情報などで同盟の安全保障を損なわせていると強調した。特に主要技術と産業、基盤施設、戦略的資材およびサプライチェーンを統制し、経済的なテコを利用して他国を戦略的に従属させ、影響力を拡大していると見なした。NATOは「中国は宇宙・サイバー・海洋領域を含め、国際秩序を転覆させようとする」とし、これに対する全面的な対応を強調した。