ベントレー乗り回し「あのビルを買おう」…香港金持ち「日本不動産視察ツアー」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.01 10:56
香港と英国で不動産投資をしている30代のプライベートバンカー(資産運用家)、ジェニファー・チェンさんは来月訪日を控えている。パンデミック期間にできなかったラグジュアリー休暇を楽しみ、東京主要地域にある小売店を視察して価格が合えば購入する計画だ。チェンさんは「不動産開発のための土地購入をはじめ、今後数年間、日本により多くの投資を行う計画」としながら「(パンデミック以降)国境が完全に開かれれば価値が上がるため今が投資に適正な時期」と話した。現在1ドルあたりの日本円価値が底を打っているが、これは日本不動産を昨年の今ごろに比べて20~30%割引された価格で住むことができるという意味だと強調しながらだ。先月29日、ニューヨーク外国為替市場で1ドルあたり日本円は一時137円台を上回り、終値は136.6円を記録した。これは1998年以来24年ぶりの円安だ。
記録的な円安時代を迎えて「安く」なった日本の不動産を購入するために香港の金持ちが東京に集まっていると先月28日、フィナンシャルタイムズ(FT)やサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報じた。
外信によると、日本不動産購入のためのラグジュアリーツアーは活況を呈している。不動産仲介業体JPインベストが企画したこのツアーは24年ぶりの円安を機に不動産を購入しようとする金融圏関係者と金持ちが主な顧客層だ。1人あたり12万8000香港ドル(約222万円)に達する6日間の旅行商品の日程は豪華そのものだ。一流ホテルや温泉、おまかせ(オーダーメード型食膳)、ミシュラン3スターレストランの訪問をはじめ、「ビンテージポルシェ」を販売することで有名な麻布十番のツアーなどが含まれている。