防弾少年団（ＢＴＳ）のソロ活動が本格化している。メンバーのＪ－ＨＯＰＥ（ジェイホープ）の１ｓｔソロアルバムの発売日が決定したうえ、ＪＵＮＧ　ＫＯＯＫ（ジョングク）がフィーチャリングした曲はすでにグローバルチャートを席巻している。これまで各メンバーが作業に参加したＯＳＴ（オリジナル・サウンド・トラック）曲も各種新記録を達成し、Ｋ－ＰＯＰの歴史を塗り替えている。

２６日、ＢｉｇＨｉｔミュージックによると、Ｊ－ＨＯＰＥは来月１５日午後１時（韓国時間基準）、ソロアルバム『Ｊａｃｋ　Ｉｎ　Ｔｈｅ　Ｂｏｘ』を発表する。ＢｉｇＨｉｔミュージックは「タイトルが持つ意味のように既存の枠組みを打ち破り、一段階成長した姿をお見せしたいというＪ－ＨＯＰＥの抱負を込めたソロアルバムで、Ｊ－ＨＯＰＥならではの音楽世界と異色の魅力を確認することができる」とコメントした。

◆ＢＴＳ活動中断宣言後、初のソロアルバム

Ｊ－ＨＯＰＥが正式にソロアルバムを出すのは今回が初めて。以前、Ｊ－ＨＯＰＥは２０１８年３月にミックステープ（非正規アルバム）『Ｈｏｐｅ　Ｗｏｒｌｄ』を発表し、米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード２００」で３８位にまでなり、２週間チャートインに成功している。翌年には米国の歌手兼俳優のＢｅｃｋｙ　Ｇとコラボした『Ｃｈｉｃｋｅｎ　Ｎｏｏｄｌｅ　Ｓｏｕｐ』を公開し、ビルボードのメインシングルチャート「ホット１００」の８１位まで上がった。Ｊ－ＨＯＰＥは新譜発売に先立ち、来月１日に先行公開曲を発表する予定だ。

公式的な１人目のソロ打者はＪ－ＨＯＰＥだが、他のメンバーも各自ソロ活動を始めた。メンバーのＪＵＮＧ　ＫＯＯＫは２４日、米国のシンガーソングライター兼プロデューサー、チャーリー・プースとコラボした『Ｌｅｆｔ　ａｎｄ　Ｒｉｇｈｔ』を発売したが、同曲は一日で米国・カナダ・フランス・スウェーデンなど９３カ国のｉＴｕｎｅｓ「トップソング」チャートで１位を記録した。また、別のメンバーＪＩＮ（ジン）は２４日、グローバル音源検索プラットフォームＳｈａｚａｍで「週間トップ１０アーティスト」チャート１位となり、２週連続１位を記録した。これはＫ－ＰＯＰソロアーティストで初めての記録だ。ＪＩＭＩＮ（ジミン）が歌ったドラマ『私たちのブルース』のＯＳＴ『Ｗｉｔｈ　Ｙｏｕ』は同日、Ｓｐｏｔｉｆｙで２カ月間で８０００万回再生を突破し、韓国ドラマＯＳＴ史上最短記録を打ち立てた。Ｖ（ヴィ）は２５日、高級ブランド・セリーヌのファッションショーに出席するため、フランス・パリに出国した。

ＢＴＳのメンバーがソロ活動でグローバルチャートにおいて頭角を現したのは今回が初めてではない。彼らはこれまでフィーチャリング、プロデュース、ミックステープなど多様な形でソロ曲を披露してきた。Ａｇｕｓｔ　Ｄ名義でソロ活動をしてきたＳＵＧＡ（シュガ）は２０２０年に発売した２番目のミックステープのリード曲『大吹打』でビルボード「ホット１００」にチャートインした。　最近はＰＳＹ（サイ）の『Ｔｈａｔ　Ｔｈａｔ』を通じてプロデュース能力を見せた。

◆音楽・演技・デザインなど縦横無尽の活動予想

証券街ではＢＴＳの各メンバーの活動が大きな空白なく継続的に行われ、「第２の全盛期」を迎える可能性があるという分析も出ている。７人のメンバーの才能がそれぞれ異なるため、今までにない新たなコンテンツが出てくる可能性があるということだ。

イーベスト投資証券のアン・ジナ研究員はＢＴＳの新曲のタイトル『Ｙｅｔ　Ｔｏ　Ｃｏｍｅ』になぞらえ、「ＢＴＳの全盛期はまだ来ていないのかもしれない」とし、「グローバルアーティストとのコラボで多様な音楽ジャンルを披露し、７人のメンバー各自の知識財産権（ＩＰ）が強化されるだろう」と述べた。

ファッション誌『ＶＯＧＵＥ（ヴォーグ）』英国版は１９日（現地時間）、ＢＴＳメンバーの活動が音楽産業に制限されないとの見方を示した。演技だけでなくファッション・デザイン、アート・写真展示など多様な創作活動が予想されるということだ。同誌は「Ｖが１月にデザインした環境に配慮したレザーバッグが販売開始と同時に完売したことから、今後、衣類・アクセサリーを新発売した場合、ヒットする可能性が高い」とし、「美術愛好家のＲＭ（アールエム）はニューヨーク・パリなどでキュレーターとして活動する可能性もある」と伝えた。