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韓国与党「公務員を『越北』にした状況確保」 野党「よく知らず疑惑提起」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.25 12:37
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「越北か、違うのか」。韓国海洋水産部公務員射殺事件から約2年が過ぎたが、この問題がまた政界の争点になっている。与党・国民の力は韓国軍が当時把握した情報を公開して「文在寅(ムン・ジェイン)政権が『越北』にした」と野党に圧力を加えると、野党・共に民主党は与党が十分な情報もなく疑惑を提起していると反論した。

国民の力の「海洋水産部公務員射殺事件真相調査タスクフォース(TF)」(団長・河泰慶議員)は24日、国防部から前日に確認した情報に基づいてTF活動の中間結果を発表した。TFは「わが政府が『越北』にした状況を確保した」と明らかにした。そして当時の7時間分量の北朝鮮通信報告内容を提示した。

 
2020年9月の事件当時、政府は海洋水産部公務員のイ・デジュンさんが自ら北に渡ったと判断すると発表し、盗聴などを含む特殊情報(SI)を主な根拠に挙げた。ところが国民の力が国防部に確認した結果、当時入手した北朝鮮軍通信報告のうち「越北」という言葉は一度しか登場しなかった。TFはこの情報では越北と断定するのが難しいが、文在寅政権が「越北」と発表したとみている。

河議員は「越北という言葉が登場した時点は北の軍に発見された直後ではなく2時間ほど過ぎた後だった。もし(イさんに)確固たる越北の意志があったとすれば(北の軍の報告で)関連内容が詳細に出て、発見された直後の午後3時ごろ(越北という言葉が)出たはずというのが我々の判断」という点にも言及した。イさんの越北を断定するには通信報告であまりにも少なく、さらに遅く言及されたということだ。

◆TF「合同参謀本部、初期には越北の可能性低いと判断」

韓国軍の合同参謀本部作戦本部長出身でTF所属の申源シク(シン・ウォンシク)議員は「イ・デジュンさんが自己主張で『私は越北した』と言うか、北の哨兵が『越北か』と尋ねて『はい』と答えるかの2つの可能性があるが、、私は後者だとみる」とし「イさんは(当時、脱力状態だったため)越北という質問自体を理解できなかった可能性が非常に高い」と話した。イさんの状態を考慮すると「越北」は信頼度が低い情報ということだ。

TFは、合同参謀本部がイさん失踪の翌日の9月22日に青瓦台危機管理センターに報告した最初の報告書も閲覧した。TFは「報告書に『越北の可能性は低いと評価される』と書かれていた」と明らかにした。合同参謀本部は失踪時間帯の潮流が北から南の方向で、周辺の漁船に発見されやすく、北には行きにくい時期だという点をその根拠に挙げた。ところが24日に政府の立場が「自ら越北した」に変わったということだ。TFは、青瓦台で23日に開かれた2回の関係部処長官会議で「越北に仕向け始めた」(申議員)と判断している。

TFは文在寅政権の救助の試みが十分でないという点も指摘した。河議員は「国防部はイ・デジュンさんの生存事実が確認された22日午後3時30分からイ・デジュンさんが死亡するまで、大統領からいかなる救助指示もなかったという点を確認した」と述べた。また「失踪当日の21日から24日まで動員された艦艇は日別に5隻、9隻、6隻、8隻であり、9月25日から10月2日まで16隻に大幅に増えた」とし「国防部は失踪者が北の海域で射殺されて遺体が焼却されたという点を確認しながらも、意味のない捜索作戦に軍の資源を投入した」と指摘した。

韓国与党「公務員を『越北』にした状況確保」 野党「よく知らず疑惑提起」(2)

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    2022.06.25 12:37
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    河泰慶(ハ・テギョン)TF委員長、権性東(クォン・ソンドン)国民の力院内代表など海洋水産部公務員射殺事件真相調査TFが24日、国会で遺族のイ・レジンさんに会った。 共同取材
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