【時論】絶望世代のための韓国経済「解放日誌」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.24 15:16
前に進むことができず、ただ息だけをしていてはどうやって解放を成し遂げられるのか。先日放映が終了したドラマ『私の解放日誌』の主人公は同好会の勧誘に苦しめられ、自分たちでグループを結成して内面の問題に深く掘り下げる。一歩一歩なんとか未来を探ろうとしている若者たちの旅程にどっぷりと浸かっていた視聴者は現実に戻ってさまざまな感想を残している。
ドラマの中の若者たちが感じる苦痛の原因である韓国経済も解放日誌が切実だ。過去20年の停滞と葛藤に足を引っ張られてきた韓国経済は、超強力なクモの糸で個人の人生もがんじがらめにして羽ばたけないようにした。
解放日誌の本質は鎖が何かを突き止めることだ。若者たちが良い就職先を得ることが「絵に書いた餅」になって久しいが、職が安定している者だけを保護する労働市場の規則はなぜそのままなのか。新生児の数は20年前に比べて3分の1に減り、高齢者の比重は3倍程に増えて未来世代の負担が限りなく重くなっているのに、能力を装着するはずの教育改革はなぜ議論さえしないのか。電信柱、爪の下の棘、履き物の中の小石…など御託を並べるばかりで雇用創出を防ぐ規制が緩和されたことはあるだろうか。