【コラム】ロシア制裁と船員密入国=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.23 13:35
今月9日午前1時ごろ、慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)沖に停泊していた釜山(プサン)船籍の遠洋メンタイ漁船(5000トン級)A号からインドネシア人乗組員7人が海に飛び込んだ。ライフジャケットを服の中に隠して着て、海上の船舶から1.6キロメートルほど離れた陸地まで泳いで移動する計画を立てた後、実行に移した。
彼らの密入国の試みは2週間前から準備されていたものであることが海洋警察の調査の結果分かった。潮時を把握して泳いで移動し、服数着と履物、パスポート、お金などを水に濡れないようにビニール袋に入れて別途用意していた。しかし船から逃げた乗組員7人のうち1人は溺れて死亡し、残りの6人も半日後に捕まった。
死亡した1人はこの日午前8時57分ごろ、巨済市沙等面城浦里(サドンミョン・ソンポリ)の海岸で見つかった。海洋警察は死因を溺死と推定した。だが、当時残り6人はこのような事実を知らないまま、遺体が発見された場所から約800メートル離れた城浦港の近くでこの仲間を待っていた。しばらく待っても仲間が来ないので残りの6人はタクシーに乗って近隣の釜山に逃げた。だが後を追っていた移民特殊捜査隊と海洋警察および陸上警察によって助力者まで全員御用となった。