【私は告発する】銃殺が明白だが北に強制送還…「人が優先」と言っていた文政権の悪らつ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.23 11:34
◆縄で縛って強制送還 国民に隠した文政権
さらに目隠しをして縄で縛り、北朝鮮に引き渡した瞬間に脱北者がしゃがみ込んでしまったという報道に接し、本当に心が痛んだ。無慈悲という中国もこのようなことはしない。周囲の脱北者に聞いてみると、中国で逮捕されて北朝鮮に送還される直前には、中国の刑務官も「腹が減ればまた来なさい」と同情するような表情で食事を与えるという。こうした点では中国よりも劣る国が文在寅政権の大韓民国だった。
この事件が明らかになった過程も人権とは距離がある。青瓦台の数人が密室で決めた後、国民には隠そうとしたが、偶然にも国連軍司令部所属の将校が青瓦台が報告する文字メッセージがメディアにもれ、やむを得ず公開した。意図せずに露出したということだ。にもかかわらず当時の鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長は「憲法の保護を受ける最小限の条件を満たしていなかった」と述べた。確実な捜査もせず同僚を殺して逃げてきた凶悪犯だと規定した後、国民の安全を守るために受け入れることはできないという主張だった。この文章一つだけを見ても複数の問題がある。まずは憲法に背く。大韓民国の領土を韓半島(朝鮮半島)と規定した憲法3条に基づき、北朝鮮住民も韓国の国民と見なさなければならない。凶悪犯なら国民と見なせないというのは奇怪な言葉遊びにすぎない。また北朝鮮に帰せば処刑でなくとも収容所などに送られて拷問を受ける可能性が高いにもかかわらず送還し、韓国が加入した国連拷問禁止条約にも背く。