輸出悪化の懸念と強いドルまで重なる悪材料…ウォン相場3営業日連続で年初来安値
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.23 07:35
1297.30ウォン。22日終値基準の1ウォン相場だ。ウォンがあと2.70ウォン下落すれば13年ぶりに「1ドル=1300ウォン時代」となる。ますます大きくなるリセッションへの懸念の中で韓国の輸出が悪化するだろうという見通しがウォン下落をあおっている。安全資産に挙げられるドルに資金が集まりドルの価値は高騰している。
この日ソウル外国為替市場でウォン相場は前日より3.70ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1297.30ウォンで取引を終えた。ウォン相場は終値基準で20日1292.40ウォンと21日の1293.60ウォンに続き3営業日連続で年初来安値を塗り替えた。結局世界金融危機当時の2009年7月14日に記録した1315ウォンから13年ぶりの安値水準まで押し出された。1年前の1131.90ウォンと比較すると165.4ウォンの急落だ。取引時間中には一時は1297.9ウォンまでウォン安が進み1300ウォン水準を脅かした。
ウォン安が続く状況で輸出企業の業績が悪化するとの懸念までウォン下落を圧迫している。火種は米連邦準備制度理事会(FRB)の高強度緊縮とそれにより深まるリセッションへの懸念だ。米国発の景気低迷の懸念は対外需要依存度が高い韓国に打撃が大きくなりかねない。