韓国宇宙発射体開発、旧ソ連圏国家の助けが大きかった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.22 07:49
全羅南道高興(チョルラナムド・コフン)の羅老(ナロ)宇宙センター宇宙科学館収蔵庫には赤色の石が保管されている。2007年ロシア連邦宇宙局の長官が韓露会談のために羅老宇宙センターを訪問する際に持参した記念品だ。ロシア宇宙開発が行われたカザフスタン・バイコヌール宇宙センターのガガーリン発射台の下から掘り出してきたという。
韓国と米国は過去70年近く「韓米同盟」の緊密な関係ではあったものの、実際に韓国の宇宙ロケット開発を援助したのはロシアなど過去に米国と冷戦を行った旧ソ連圏国家だった。米国は1987年ミサイル技術管理レジーム(MTCR))を創設して以来、ミサイル技術と部品の国家間取引を遮断してきた。同盟国である韓国にも例外ではなかった。旧ソ連圏国家が韓国に宇宙技術を伝授することができたのは、80年代末の共産圏崩壊と98年ロシアのデフォルト(債務不履行)など大混乱の時期があってこそ可能だった。ロシアとウクライナは現在「血の戦争」を行っていて、韓国は西側と共にウクライナ側に立っているのはもう一つのアイロニーだ。