金正恩氏「食糧状況は緊張」1年ぶりにまた?…コメ価格暴騰
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.20 08:25
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)と昨年冬から続いている干ばつが北朝鮮体制のもう一つの脅威要因となっている。特に北朝鮮内のコメ価格が6月に入って急騰して一部では食糧問題に対して懸念の声があがっている。
日本の北朝鮮専門メディア「アジアプレス」は今月17日に公開した「北朝鮮市場最新物価情報」で、北朝鮮内のコメ価格が1キログラムあたり6700ウォンだと明らかにした。北朝鮮当局が新型コロナ関連の集計を始めた4月末以前まで5000ウォン台序盤を記録していたコメ価格は昨年6月15日(7000ウォン/キログラム)に迫る水準まで急騰した。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が昨年6月に開かれた労働党第8期3次全員会議で「人民の食糧状況が緊張しつつある」と言及していたが、それから1年で食糧不足が再演される兆しを見せている。西江(ソガン)大学のキム・ヨンス教授は「北朝鮮内の食料事情が深刻だという話をたびたび耳にする」としながら「栄養不足で住民たちの免疫力が落ちて防疫問題にも否定的な影響を及ぼしている」と話した。