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「奪った穀物でもいいから分けて」…ウクライナ戦争に餓死していくアフリカの悲鳴

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.10 08:53
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アフリカにあるソマリアの首都モガディシュでは最近飲食店が相次いで店を閉めている。食品価格の急騰によって飲食店を訪れる客が急減したためだ。中産層のある大学講師は8日(現地時間)、英紙ガーディアンに「物価が上昇し、月給では大家族の生活費がまかなえない」と吐露した。

貧困層の状況はさらに深刻だ。AP通信によると、ソマリアの栄養失調治療センターでは今年少なくとも448人が死亡した。これらセンターの最近入院率は1992年に運営を始めてから最高値まで上昇した。深刻な栄養失調に苦しむ児童の数も昨年に比べて55%増加した。ある女性は飢えによって今年4人の子どもを見送ることになった。

 
◆ロシア・ウクライナの小麦に9割依存するソマリア…「20万が飢餓の危機」

ソマリアは消費する小麦の9割以上をロシアとウクライナから輸入している。今年に入ってウクライナ戦争と日照りが重なって食糧不足と価格急騰に疲弊している。コメと食用油の価格は以前の倍以上に跳ね上がった。国連はソマリアだけで20万人以上が飢餓の危機に直面していると警告した。

消費小麦の4割をロシアとウクライナに依存してきたアフリカの「食糧災難」が現実化している。

アフリカ開発銀行によると、ウクライナ戦争以降、アフリカの小麦価格は約45%上昇した。「アフリカの角」と呼ばれるエチオピア・ソマリア・ルワンダ・ケニアなど北東部地域だけで今年約2000万人が食糧不足と飢餓に直面するだろうという見通しが出ているとワシントン・ポスト(WP)は伝えた。

トルコとロシアの外相が8日、黒海を通したウクライナの穀物輸出案について議論したが、ロシアとウクライナの大きな立場の違いで合意に至ることができなかった。アントニオ・グテレス国連事務総長は「交渉が膠着状態に陥り、食糧不足によりアフリカを含む開発途上国の数億人が飢餓と貧困危険に直面することになった」と懸念した。

◆切迫した国々「戦争責任は関係ない。国民を食べさせなければ」

米国政府はロシアがウクライナから略奪した小麦を食糧難に苦しむアフリカに売って利益を得ようとしているとみている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米政府がアフリカ・中東など14カ国に「ロシアがウクライナから盗んだ穀物を買うな」という公文書を送ったと伝えた。ウクライナはロシアが今年2月の侵攻以降、占領地から盗んだ穀物が60万トンに達し、一部はシリアなど中東にも移されたと主張している。

しかし切迫した国々ではこのような穀物も拒まないだろうという観測だ。ケニアのホルン国際問題戦略研究所のHassan Khannenje所長はNYTに「深刻な食糧不足に苦しんでいるアフリカ人は穀物がどこからきたのかなど道徳的な問題についてなにか言える余裕はない」と話した。

国際食糧政策研究所のデイビット・ラボルデ上級研究員はフィナンシャル・タイムズ(FT)に「一部の国々は『我々は誰に戦争責任があるのか関係ない。我々はただ小麦を望み、我々の国民を食べさせたい』と話している」と伝えた。

アフリカ連合の議長であるセネガルのマッキー・サル大統領は3日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した後、西側に対して食糧危機解決のためにロシアに対する制裁解除を要求した。米国など西側はロシアが今回の戦争で有利な位置に立つために意図的に世界食糧の不安をあおっていると批判している。

◆「西側とロシア合意を」「戦争中断を促さなければ」

FTは8日、専門家の見解を引用して西側が世界食糧危機の解決に向けて急がなければなければならないと促した。ギングス・カレッジ・ロンドンのイリーナ・ベテル上級研究員は「食糧危機解決の面でロシアとウクライナ間の譲歩のないチキンゲームにならないように西側ははやくロシアと合意しなければならない」と述べた。

またKhannenje所長はNYTに対して「西側が小麦不足に対する代案を提示することなく、アフリカにロシアが供給する穀物を買うなと圧迫する場合、アフリカをむしろロシアと密着させるという逆効果を生みかねない」と主張した。

反面、WPはオピニオンを通じて「アフリカ・中東など戦争被害を受けている国々がプーチンの破壊的な穀物戦争に対抗して狂気を止めろと促す時」とした。

ウクライナ農業省のタラス・ビソツキー次官は「アフリカの食糧問題に対する解決策は略奪穀物の購入ではなく『戦争を終わらせろ』というもっと大きな国際的な圧力」と話した。

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