米ホワイトハウスが４日、ＢＴＳ（防弾少年団）のバイデン大統領との面談映像を公開した。

ＢＴＳは先月３１日にホワイトハウスを訪問し、会見室でアジア系へのヘイトクライム（憎悪犯罪）と差別解消に対する演説をした後、バイデン大統領と非公開で会った。

当時は２日後に面談内容を公開すると発表されたが、４日が過ぎてからホワイトハウスのユーチューブチャンネルなどに動画が上げられた。

大統領執務室のオーバルオフィスを訪れたＢＴＳにバイデン大統領は「自宅のようにリラックスさせたい」として直接ＢＴＳのヒット曲『Ｂｕｔｔｅｒ』を流した。

これに対しＢＴＳメンバーは笑いながら歌に合わせて体を揺さぶったりもした。

これに先立ちバイデン大統領のツイッターアカウントを通じ短く公開した初めて会った場面も映像に含まれた。

ＢＴＳが大統領執務室前のローズガーデンを歩きながら「お目にかかることになり光栄です、大統領」と話しかけ、外に出て待っていたバイデン大統領は「ようこそ、みなさん」とこたえながら彼らを迎えた。

執務室であるオーバルオフィスにともに入ったバイデン大統領は「以前も有名なアーティストは人々を動かすように助けた。あなたたちがすることが大きな変化を作る」として彼らの役割を頼んだ。

ＢＴＳのリーダーＲＭはアジア系へのヘイトクライムを止めるためにホワイトハウスが自分たちを招いた時「まさにこれだ。私たちはワシントンに行かなければならないと考えた。私たちがしてきた努力に対し認めてくださり感謝する」と話した。

これに対しバイデン大統領は「重要なのはあなた方のすごい才能だけでなく伝えているメッセージ。これを過小評価してはいならない」と答えた。その上で「私はあなた方をありがたく思っている大統領」とも話した。

この日公開されていなかった会見室の裏でどんなことがあったのかも映像に含まれた。

ＢＴＳメンバーは宴会場であるイーストルームと南側広場であるサウスローン、ローズガーデンなどホワイトハウス内の各所をまるでミュージックビデオを撮るかのように歩き回った。

その後ウエストウイングの報道官室でジャンピエール報道官と会った。ジャンピエール　報道官は手を叩きながら楽しい表情で「もうこのドアを開けて出て行くだろう」としながらＢＴＳとともに会見室に入場した。

ハリス副大統領もやはり執務室でＢＴＳと会った。ハリス副大統領は昨年１月の就任直後に作った本人の公式ツイッターでＢＴＳアカウントをフォローしている事実が明らかになり話題となった。ハリス副大統領の愛唱曲リストにもＢＴＳの曲が含まれているという。

笑いながらＢＴＳを迎えたハリス副大統領は「憎悪と偏見を見ることになる時人々は恐ろしくさびしいと感じることになる。あなたたちが彼らにさびしくないということを話すべき」と話した。

これに対しＲＭは「私たちの声を使って私たちが受けた愛をお返ししよう思う。きょうは（ＢＴＳにも）歴史的ですごい日」と話した。

ホワイトハウス内で個別に進めたシュガの韓国語インタビューも映像に盛り込まれた。彼は「（アジア系ヘイトクライムや差別が）韓国人、またアジア人として話すべき問題だと考えた。特に言語と文化を超越するツアーをした人として多様性が与える特別さを話さなければならないと考えた」と話した。

ホワイトハウス訪問当日と同じように、この日公開された映像も大きな話題になっている。通常ホワイトハウスが公開した動画はユーチューブチャンネルで再生回数１万回を超えるのは難しいが、「ＢＴＳ、ホワイトハウスを訪問する」という題名のこの映像はアップロードされてから５時間で３０万回を大きく上回った。