【社説】いまは生産・消費・投資が減少する非常局面=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.01 09:21
高物価で韓国経済が疲弊している中で実体景気が後退する兆しまで可視化している。きのう統計庁が発表した4月の産業活動の生産・消費・投資指標は一斉に下落した。1カ月前に比べて生産は0.7%、消費を示す小売り販売は0.2%、企業の設備投資は7.5%減った。実体景気を反映するこれらの指標がすべて下落したのはコロナ禍が始まった2020年2月から2年2カ月ぶりだ。現在の景気サイクルを示す同行指数循環変動値は2カ月連続で下落し、今後の景気を予告する先行指数循環変動値は10カ月連続で下落した。実体景気が本格的に下り坂に入ったのではないかとの心配が出ている。
韓国政府の説明通りにまだ肯定・否定要因が混在しており景気の不確実性が大きい状況だ。コロナ防疫が正常化し内需が回復するか期待したが物価があまりにも大きく上がり消費者が財布を簡単に開けずにいる。小商工人支援に向けた第2次追加補正予算と企業の大規模投資計画発表、中国のコロナ封鎖が終了するという知らせは景気にプラス要因だが、ウクライナ情勢は相変わらずで原油価格上昇傾向も続いている。国際原油価格が急騰し油類税減免の拡大でしばし停滞していた国内原油価格は3週連続で上がっている。