【社説】中国国連大使の「戦争」発言、遺憾だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.30 10:49
北朝鮮は今年に入って大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含むミサイル23発を17回にわけて発射させた。第7次核実験も最終段階準備まで終えた。このような北朝鮮の挑発暴走を懲戒して制止しようとする国連安保理の追加制裁決議案採択が26日(現地時間)、中国・ロシアの反対で白紙に戻った。北朝鮮の7回目の核実験に前もって免罪符まで与える無責任な行為だ。さらにこの過程で国連駐在中国大使は韓中現代史を考える場合に看過するわけにはいかない不適切な発言までした点で遺憾だ。
国連安保理は北朝鮮がICBMなどミサイル3発を発射した翌日、北朝鮮の油類輸入許容量を少なくする追加制裁決議案を表決に送り、理事国15カ国のうち13カ国の賛成で可決(9票以上)ラインを越えた。「北朝鮮がICBMを撃つ場合、対朝油類供給制裁強化を自動議論する」という2397号決議案の「トリガー」条項に伴う措置だった。当然中露も同意して作った案だった。だが、常任理事国である中国とロシアが拒否権を行使した。北朝鮮が1回目の核実験を実施した2006年以降、毎回全員一致で採択(11件)してきた制裁決議案が16年ぶりに初めて否決された。