「サル痘、天然痘ワクチンを打っていない韓国50代以下危険」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.30 09:17
サル痘(Monkeypox)が欧州・米国・オセアニア・中東に続き南米にも上陸した。アジアを除くすべての大陸で感染者が確認されたことになる。韓国流入の可能性も排除できなくなった。もし流入すれば、50代以下の感染リスクが相対的に高いという見方が出ている。サル痘と類似している天然痘にかかったことも、天然痘ワクチンを接種したこともない世代だからだ。
英ロイター通信などの外信によると、27日、アルゼンチンで南米初のサル痘患者が出たのに続き、28日にはメキシコでも陽性者が出た。国際統計サイト・アワーワールドインデータによると、27日基準で22カ国で403人の患者が確認された。今月6日、英国で初の感染者が報告されて以来、1ヶ月も経っていない。
韓国では29日まで確認された事例はない。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「流行地域で濃厚接触したケースでなければ、サル痘にかかる恐れはほとんどないと見るべきだ」と述べた。ただし、「潜伏期間が最大21日と比較的長いため、空港などの検疫で発見されるより、地域社会で活動しながら、発熱、発疹などの疑い症状が生じて確認される事例が出る可能性がある」とした。金教授は、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のように空気感染はしないため、大規模な集団流行につながる可能性は低いと見た。ただ、50代以下はほとんど免疫がないと見られ、注意が必要だと述べた。