【噴水台】孫興民ゾーン…新しく刻まれた韓国サッカー史
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.26 12:00
23日、韓国サッカー史が新たに刻まれた。孫興民(ソン・フンミン)がイングランドプレミアリーグ(EPL)ゴールデンブーツ(得点王)の主人公になった。トッテナムとノリッジ・シティのリーグ最終戦に出場した孫興民は22号、23号ゴールを続けて決め、モハメド・サラー(リバプール)と共に得点王となった。韓国はもちろんアジア選手で初めてのEPL得点王だ。欧州5大サッカーリーグで得点王になったアジア選手も孫興民だけだ。
得点王を決めた最後のシュートが特に印象的だった。後半30分、左サイドのペナルティエリア外側で繊細なタッチでパスを受けた孫興民は、相手選手1人をかわしてシュートを放った。足を離れたボールは美しい弧を描いてゴール右隅に吸い込まれ、ネットを揺らした。アウェーチームの得点にヤジが飛ぶEPLのスタジアムだが、あまりにも完ぺきな得点にホームチームのノリッジの応援席からはため息がもれた。
どこかでよく見たようなこの場面。いわゆる「孫興民ゾーン(zone)」で生まれた得点だった。孫興民は特にペナルティエリア外側の両サイドで抜群のゴール決定力を見せる。左右を問わずだ。得点王となった今季の初得点も最後の得点もこの孫興民ゾーンからのシュートだった。英紙イブニングスタンダードは今季最後のゴールについて「うまく巻いたシュートだった。彼のトレードマークでもある」と評価した。