「カンヌですか?」突然の招待電話…カンヌ短編コンペ初の韓国アニメ『角質』
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.26 10:33
「カンヌですか? そこでもアニメーションを選ぶんですか?」
デビュー作『角質』で今年カンヌ映画祭短編コンペティション部門に韓国アニメーションとして初めてリストに入ったムン・スジン監督(26)が配給会社から招待の連絡を受けての第一声だった。『角質』はムン監督の韓国芸術総合学校卒業作品。他人に非難されないために作り出した社会的仮面を「角質」として表現した。短編アニメ『美容室』(2015)など個人的な習作はあったが、対外的に公開したのは『角質』が初めてだ。
韓国独立アニメーション協会によれば、『角質』は今年カンヌ映画祭に出品された104カ国3507本の短編のうち短編コンペティション部門のパルム・ドールを競う最終候補9本の一つに選ばれた。この部門における韓国作品は1998年チョ・ウルリョン監督の『スケート』をはじめ出品が続いて受賞もしたが、アニメが進出したのは初めてだ。24日、カンヌ映画祭に到着した直後に会ったムン監督は「今でも現実感がない」と言いながら笑った。