【社説】強化された韓米の態勢、北朝鮮は挑発でなく住民に目を向けるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.26 10:13
北朝鮮が新型コロナ拡大の中でも昨日またミサイルを発射した。今年17回目、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に入って2回目、韓米首脳会談の4日後の挑発だ。北朝鮮は米国本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM、火星17型と推定)と在韓・在日米軍基地を射程圏とする短距離弾道ミサイル(KN-23)など3発を発射し、挑発のレベルを高めた。すべて核弾頭搭載が可能なミサイルだ。
北朝鮮は韓国・日本訪問を終えたバイデン大統領が米国に到着する前にICBMを発射し、時間的な効果までも狙った。前日には韓国防空識別圏(KADIZ)と日本防空識別圏(JADIZ)に中国とロシアの戦闘機・爆撃機6機が無断侵入し、2時間ほど飛行した。インド太平洋経済枠組み(IPEF)立ち上げやクアッド(日米豪印)首脳会合など米国が主導する自由陣営の経済安保協力に対抗する両国の武力示威だが、北朝鮮の挑発が加わり、あたかも中露朝が調整して韓日米を威嚇する格好となった。