外為市場の急な火は消したが…「ウォン安の恐怖、いつでも再来」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.25 08:08
沸き立った外国為替市場が久しぶりに安定を取り戻しつつある。24日のソウル外国為替市場でウォン相場は1ドル=1266.20ウォンで取引を終えた。前日より2.10ウォンのウォン安ドル高となったが、20日から3営業日連続で1260ウォン台を維持した。
ウォンが1ドル=1300ウォン台まで急落するだろうという恐怖はある程度おさまった。21日の韓米首脳会談共同声明に含まれた「外国為替市場協議」メッセージが市場に影響を与えたためだ。
外部の影響も大きかった。韓国に続き日本を訪問したバイデン米大統領が23日、「前政権で課した関税に対し苦悩している」としながら対中関税緩和を示唆する発言をした。米国と中国間の貿易障壁がやわらぐだろうという期待が人民元高につながり、ウォンも恩恵を得た。中国人民銀行の5年物貸付優待金利(LPR)引き下げ決定、中国政府の大規模景気浮揚策に対する期待も市場の安堵感を育てる要因だ。