【グローバルアイ】K-POPとJ-POP、その向こう側
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.24 14:19
今月14~15日、東京近郊のイベント32ホール「幕張メッセ」で開かれた「KCON 2022 Premiere in Tokyo」は独特の行事だった。韓国企業CJ ENMが主催した、日本に韓国文化を紹介するイベントだったが、当惑したのは参加アーティストの中に韓国人がいなかったことだ。
この日コンサートとファンミーティングなどに登場したアイドル6チームはどれもMnetのオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』を通じて誕生したグループだ。シーズン1と2の優勝チームであるJO1・INIをはじめ、最終メンバーに入ることができなかった参加者で結成された4組のチームだ。メンバーは全員日本人、INIだけ中国人メンバーが1人含まれている。イベントに来た記者は苦悶に陥った。このチームを「K-POPアイドル」と書くべきか、「J-POPアイドル」と書くべきか。
公演を見るとさらに頭がこんがらがる感じだ。ヒップホップ基盤の強いビートにカル群舞、典型的な韓国アイドルの音楽とパフォーマンスなのに歌詞は日本語。軽快で緩い感じの、ジャニーズに代表される既存の日本アイドルグループ音楽とはかけ離れている。それもそのはず、このチームはCJ ENMと日本企画会社吉本興業が共同で作った企画会社に所属し、韓国アイドルのトレーニング、音楽製作、広報方式により育てられている。そのため彼らを表現する時は「K-POPスタイルの」「K-POPのDNAを持っている」「K-POPが現地化した」などの複雑な修飾語が動員される。日本市場での反応は相当だ。JO1とINIはアルバムを発表するたびにオリコンランキングの首位に入り、認知度を広めている。