外信も韓米首脳会談に注目した。ブルームバーグは２１日、バイデン米大統領と尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が、ウクライナを侵攻したロシアに向け制裁と輸出統制を通じて圧力を加えることを約束したと報道した。ブルームバーグはまた「韓国はロシア産原油輸入国」と説明し、ロシア発のエネルギー危機に対しても韓米両国が共同対応することにしたと伝えた。

この日両首脳は声明でウクライナ情勢と関連し「悲劇が早期に解決され国民が平和な日常に戻れるよう韓米両国が国際社会と積極的に協力していくことにした」と明らかにした。声明でロシアのウクライナ侵攻は国際秩序に対する脅威のうち最優先で解決すべき問題と言及された。

バイデン大統領は「プーチンのウクライナ侵攻は単純な欧州の問題でなく、民主主義に対する戦争。韓米はグローバル対応次元で全世界の同盟パートナーとともにロシアの国際規範違反を糾弾する」と強調した。

ブルームバーグは両首脳がロシア発のエネルギー危機に共同対応することにした点に注目し、両国が化石燃料と濃縮ウランを含むエネルギー供給網を確保するために協力する計画だと伝えた。

また、米政権が２次制裁を通じてロシア産石油に対する価格上限線を課す計画を考慮しているというニューヨーク・タイムズの報道と関連し「この措置は価格が高騰したロシア産石油問題を解決するのに役立つだろう」と予想した。

ブルームバーグは「韓国はロシアのウクライナ侵攻後にロシア産石油の輸入を減らしたが、依然として重要な輸入国」としながら韓米のエネルギー危機共同対応がロシア制裁に及ぼす効果を予想した。

◇合同演習拡大する一方でワクチンを糸口に対話の扉開く

ＣＮＮは韓米両国が合同演習を潜在的に拡大する見通しに注目した。この日両首脳は共同声明で「韓半島（朝鮮半島）内外で合同演習の範囲と規模拡大案を模索したい」と明らかにした。これは北朝鮮の核危機に対して韓米合同演習を中断したトランプ前大統領当時の政策とは対照的としながらだ。

北朝鮮は韓米合同演習に敏感な反応を見せてきた。４月には韓米合同演習開始の知らせに「核戦争を練習している」と非難したりもした。ＣＮＮは「米同盟国の地域安保に向けたこうした措置が北朝鮮には腹立たしいかもしれない」と予想する。

ロイター通信は韓米両国が対北朝鮮抑止力に多くの力を注ぐと同時に新型コロナウイルスワクチンを糸口に対話の扉を開いておいたことに注目した。

この日バイデン大統領は記者会見で金委員長に会うのかに対し「彼に真正性があるのか、真剣なのかにかかっている」と答えた。その上で「米国は北朝鮮と中国に新型コロナウイルスワクチンを提供すると提案した状態」とも明らかにした。

ロイター通信は両首脳が北朝鮮の非核化に専念する一方、北朝鮮との外交にも扉を開けていると伝えた。