「10キロ先で振動、地震かと思った」…「死傷者10人S-OIL」外資系初の重大災害処罰法調査=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.20 14:37
20日午前、蔚山蔚州郡(ウルサン・ウルチュグン)S-OIL(エスオイル)温山(オンサン)工場。消防当局が前日火災が発生した作業場内の残火を整理するために消火活動をしていた。爆発当時の衝撃で付近の福祉教育施設の窓はほぼ割れ、窓越しに一部天井が落ちた館内部が見えた。
前日午後8時51分ごろ、温山工場では耳をつんざくような轟音と振動を伴った爆発が発生して高さ数十メートルの火柱が立ち上がった。S-OILから10キロメートル余り離れた地点まで振動が伝えられながら一部のマンションでは「地震だ」と言って住民が飛び出す騒ぎも広がった。今回の火災で当時作業中だった職員など10人の死傷者が発生した。死亡1人、重傷4人、軽傷5人だ。
消防当局とS-OILによると、火災はS-OILアルキレーション(ガソリンのオクタン価を高める添加剤)抽出工程中、C4コンプレッサー後段のバルブ整備過程で発生した。消防当局は非常対応2段階(全3段階)を発令し、消防隊員298人、消防車56台を投じて消火活動にあたった。この日午前12時現在、主火力を制圧した状態で消防当局はタンク内部の可燃性ガスがすべて抜けるように措置を取った。