<駐韓仏大使インタビュー>「北核拡散も継続させた…ロシア侵略、全世界的結果を招いた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.19 14:14
--一部ではウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加入が遅れたことが問題だと見る向きもある。2008年ブカレスト会談でフランスはウクライナのNATO加入に反対したが今でもその立場か。
「NATOは軍事同盟だ。集団防御という明示的な要素があり、条約第5条によればすべての加盟国は攻撃を受けた国を防御することに約束している。また、暗黙的な要素があり、新しい加盟国は集団防御の強化に寄与しなければならず、特に軍事的な資源、同盟が必要とする追加安保要求よりも大きな価値の資源を支援しなければならない。2008年、ウクライナとジョージアはどちらもこの条件を満たすことができなかった。これがブカレスト会談で同盟国が共同で表明した立場だった。2022年になり状況がずいぶん変わった。ウクライナは攻撃を受けていてロシアの侵略に勇猛に抵抗している。同盟国は国連憲章第51条に基づいて自衛権を行使できるように可能なすべての経済および軍事支援を提供している。しかしNATO同盟国のうち、どこもロシアとの戦争につながるウクライナに対する直接的な軍事介入は計画していない」
--今回の戦争でフランスの外交・安保戦略に根本的な変化はあるか。