【コラム】韓国企業家として生きるということ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.18 10:00
先週の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領就任式に参加した企業オーナーの名簿を整理していて発見したある事実。10大グループのうちオーナークラスが現れなかった企業はたった2社で、奇しくもこの1カ月間に緊急社長団会議を開いたところだった。2つの企業は金利引き上げ、原材料価格急騰など世界的な経済不確実性のために社長団が集まり「非常計画を策定しよう」「これからの危機はこれまでの危機と次元が違うかもしれない。ワーストシナリオまで検討しよう」と声を出した。
もちろんそうした危機感のためにオーナーが大統領就任式に参加しなかったのではないという。1社は招待状が届いていないとし、もう1社は招待は受けたが事情があって参加できなかったというが、いずれにせよ理解できないわけではない。韓国は尹大統領が就任辞で35回も言及した、「自由」な国だから。
それとは別に最近の企業が置かれた状況は気の毒だ。米国発の物価ショックに外国人投資家の売り攻勢でKOSPIが落ち込み、ウォンの価値が下がり、スタグフレーションの恐怖は濃厚だ。ウクライナ情勢と、中国のコロナ禍による都市封鎖、供給網・物流大乱の波も高い。