【社説】「厳重な経済状況」共感した韓国経済副首相と韓銀総裁
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.17 12:06
新政府発足式を終えたばかりの韓国社会が経済危機に次ぐ状況に陥っている。金利高・ウォン高に物価高まで重なる「3高」現象がそれだ。米国のビックステップ(0.5%ポイント)の利上げがドル高につながり、1ドル=1300ウォンに近く高騰している。証券市場では外国人投資家が抜け出て昨年末3000台だったコスピ指数が2600割れとなった。1860兆ウォンを上回った家計負債は相次いだ利上げによって爆発直前だ。
これさえも「四面楚歌」水準の危機だが、物価高の津波まで押し寄せている。世界2位の小麦生産国であるインドが14日、政府の特別許可を除いて小麦の輸出を禁止すると発表した。世界の穀倉というウクライナがすでにロシアの侵攻で疲弊化しているためその深刻性が増している。小麦を筆頭にした世界食糧価格の急な上昇をさらにあおりかねない。先月には世界1位のパーム油生産国であるインドネシアがパーム油の輸出を中断した。3年間続いた新型コロナパンデミックで通貨量が急増した中で、世界主要国が自国の市場に農産物をまず供給する食糧保護主義も広がっている。