韓国政府系シンクタンク「韓国の独立的通貨政策必要…米国の大幅利上げまねる必要ない」
ⓒ 中央日報日本語版2022.05.17 12:02
米国の金利引き上げが韓国の景気鈍化などの結果をもたらしかねず、韓国の独立的な通貨政策運用が必要だと韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)が16日に提言した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月に政策金利を0.25%、5月初めに0.5%引き上げた。0.5%の金利引き上げは2000年から22年ぶりだ。米国は新型コロナウイルス危機に対応して異例な水準の大規模な量的緩和政策を実施した。これは経済が早く回復するのに寄与したが、大規模な流動性供給による高いインフレにつながり政策金利の引き上げが要求されている。
KDIの分析の結果、韓国が米国に追従して金利を引き上げる場合、景気と物価に米国のような下方圧力を受け韓国経済の鈍化につながりかねないことが明らかになった。これに対し独立的な通貨政策を実施すれば一時的な物価上昇以外には大きな影響を受けないと分析された。KDIのチョン・ギュチョル経済展望室長は「米国は高い物価上昇と堅固な景気回復傾向により政策金利を引き上げており、韓国のマクロ経済に対する影響は米国の金利引き上げ要因と韓国の通貨政策対応により相異すると分析される」と説明した。