【コラム】貧困の足かせ抜け出すには自由市場経済をさらに育てなくては=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.17 11:53
まともな雇用がないから嫌でもアルバイトで働き、チキン店を開いて劣悪な作業環境の零細作業場に行くことになる。まともな雇用を持続して創出する力は企業から出る。国民の税金を浪費する政府と国会はその力を持つことはできない。大企業、中堅企業、それなりの中小企業があふれ出るためには彼らに自由を与えなければならない。
進歩左派は親企業を親資本と解釈する。規制緩和したところで既得権層の腹をさらにふくらますだけで庶民にはおこぼれでもあれば幸いだとの憤怒を表わす。このような固定観念で企業を固く締め上げ続けるのではなく、市場が効率的に機能し利害関係者が応分の役割を持つことができる規制改革に向け保守と進歩は疎通して協治しなくてはならない。企業が自由にできるようにする代わりに税金をさらに徴収して福祉と平等のためしっかりと使う道が双方にとって利益になる道だ。
公正と機会均等は平等のドアを開ける鍵だ。望ましいのは絶対的平等ではなく相対的平等であり、結果の平等はさらに違う。両親が同じ兄弟も絶対的には不平等なものだがどうしてベッドの長さに足をそろえようと考えることができるのか。教育機会を保障し競争過程を公正に管理した後に現れる結果の不平等は受け入れなければならない。そういう不平等は違いにすぎない。兄は商売をしてお金をたくさん稼ぎ、弟はサラリーマンで月給は兄には及ばないがそれをめぐって不平等といってはならない。