「これが人間のすることか」…ロシア軍が撃った爆弾に書かれた信じられない嘲弄
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.17 10:28
ウクライナ南部要衝地マリウポリで最後の抗戦が続いているアゾフスタリ製鉄所に15日(現地時間)、ロシア軍が国際条約で禁じられている白リン弾攻撃を加えたという主張が出てきた。
英国テレグラフやデイリー・メールなどによると、この日マリウポリ市長の補佐官、ペトロ・アンドリュシチェンコ氏はテレブラムを通じて数十発の砲弾が明るい光を放ってマリウポリのアゾフスタリ製鉄所の上に落ちる映像を公開した。これを根拠にアンドリュシチェンコ氏は「ロシア軍が製鉄所に9M22Cリン爆弾(Phosphorus bombs)あるいは焼夷弾(Incendiary bombs)を使って攻撃した」としながら「(実際に白リン弾かどうかの)結論は専門家が判断するだろう」と述べた。あわせて「この武器の燃焼温度は2000~2500℃に達し、鎮火が不可能に近い」と指摘した。
白リン弾はリン(P)で作られた焼夷弾など発火性が強い破片を広範囲に飛散させる発火用化学武器を指す。高熱を伴い、人体の内部まで深く食い込み、主要臓器や骨まで焼くほどであることから、最悪の武器ともいわれている。また毒性が強い煙のため、吸い込んだ場合には死に至ることもある。このような白リンの危険性から、1949年ジュネーブ条約は照明・煙幕弾以外の用途で白リン弾の使用を禁じるよう規定した。