【社説】「自由」強調した尹大統領、統合も忘れてはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.11 14:23
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)新大統領は昨日、多くの約束をしなかった。その代わり目指すところを明確にした。自由民主主義と市場経済体制の下で「自由・人権・公正・連帯の価値を基盤に国民が真の主人である国」 「国際社会で責任を果たして尊敬を受ける国」だ。そして「国民と共に必ずつくっていく」と述べた。前任者が数十件の約束を入れて就任演説をしたのとは異なる。
統治の言語も違った。3450字の就任演説で「自由」が35回も登場した。歴代大統領の辞典になかった「自由市民」、それが国境の外に拡張された「世界市民」も登場した。尹大統領が10カ月ほど前に政治参加を宣言しながら「自由が抜けた民主主義は本当の民主主義ではない」と述べたが、その価値観が込められた。