【コラム】世界化4.0がくる…パーフェクトストームに直面した韓国経済(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.11 13:03
ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、トーマス・フリードマンは2005年『フラット化する世界』で世界化の歴史を3段階に区分した。世界化1.0(1491~1800)、世界化2.0(1800~2000)、世界化3.0(2001年以降)だ。当時韓国でも世界化(グローバリゼーション)は大きな話題になり、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が世界化を繰り返し強調した姿がいまも生々しい。フリードマンの分類によると、世界化1.0は大航海時代にともなう国の世界化であり、世界化2.0は海外に進出した企業の世界化、世界化3.0はインターネットでつながった個人の世界化といえる。
最近このフレームに世界化4.0を追加できるような状況が展開している。フィナンシャル・タイムズは「世界化が幕を下ろしている」という専門家らの見解を相次いで出している。米中貿易戦争に続き新型コロナのパンデミックで世界的に供給網が揺らぐ中でロシアのウクライナ侵攻により世界化に亀裂が生じたという見方だ。ニューヨーク・タイムズは少し異なる見方を提示した。「世界化が(完全に終わったのではなく)新たな様相に変わっている」とみている。こうした見方を総合すれば、いまは既存の世界化3.0が幕を下ろし世界化4.0時代が開かれるタイミングなのではないかと思う。