【コラム】文在寅防弾法、その美しい「呪いのウサギ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.05 14:14
「呪いに使われるものであるほど美しく作らなくてはならない」
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が検察だけでなくほぼ全国民的な反発にもかかわらず「ゴムひも会議」というトリックまで動員しながら任期最後の国務会議でついに本人とその取り巻きたちを守る不純な検捜完剥(検察捜査権完全剥奪)法案を議決・公布した。関連ニュースを伝え聞くと同時に上記の文章が脳裏に浮かんだ。今月末に発表される今年のブッカー賞国際部門の最終候補に入ったチョン・ボラ作家の短編集『呪いのウサギ』(2017)の表題作『呪いのウサギ』の最初の一文だが、呪いの恐ろしい作動原理を込めた言葉のようで、読んでいる間ずっと頭の中を回っていた奇妙な記憶がある。