【コラム】去りゆく大統領、依然として残る疑問=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.02 09:38
文在寅(ムン・ジェイン)政権の5年がついに暮れようとしている。9日午後6時を前後して文大統領が青瓦台を離れれば「前大統領」の身分になる。10日0時から尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領時代が開かれる。世論調査基準で50%以上が政権交代を待ち望んだというからそんな国民の目に5年は一刻如三秋という言葉のように時間が遅く流れただろう。
これに対し5年ぶりに政権を失った政治陣営の喪失感は言い表すのが難しそうだ。「(文政権の)政策が根を張るためには再執権が重要だ。政策が根を張るには少なくとも10~20年かかる」。2018年8月の退任記者会見で「20年執権論」を力説した当時の李海チャン(イ・ヘチャン)民主党代表はいまどんな悔恨と感傷にひたっているのか気がかりだ。
1987年の直接選挙制復活後、右派と左派の10年周期政権交代説が今回初めて壊れた。朴智元(パク・チウォン)国家情報院長は金大中(キム・デジュン)政権時代に「権不十年」(10年維持できる権力はない)を「政権を取れば少なくとも10年は維持できる」と独特に解釈したが、今度はどんな創意的な解釈を出すのか期待される。