「国政壟断」事件のチェ・ソウォン〔改名前・崔順実（チェ・スンシル）〕氏の娘、チョン・ユラ氏が６年ぶりに登場して近況を伝えた。

チョン・ユラ氏は２６日、ユーチューブチャンネル「ソン・ジェジュンテレビ」に公開された「ソン・ジェジュンが尋ねてチョン・ユラが答える」というタイトルの２７分間の映像に出演した。

チョン氏は近況を尋ねたところ、「６年間大きな変化はなかった」とし「絶えず記者たちが来て、依然として虚偽事実に苦しめられている。いかなる社会活動、経済活動もできないまま過ごしている」と話した。

チョン氏はその間特別な公式立場がなかったが、カメラの前に立った理由を説明してチョ・グク元法務部長官の娘、チョ・ミン氏をめぐる論議に言及した。また、「以前には母や朴槿恵（パク・クネ）前大統領が獄中にいらっしゃるし、私よりさらに大変な方々が多いから何とも言えなかった」として「今は他の方々も学位をめぐる論議がある。同じ学位問題だったのに、私のように顔が公開されたりして魔女狩りにあうことはないようだ。私も息子がいるから、備えるために出演を決心した」と説明した。

特に、最近、チョ元長官事件などを見ると、自身だけに厳しい基準が適用されたと批判した。さらに、「民主党員が最も多く口にするのがチョ・グク元長官の娘の人権を叩いたということ」とし、「私が出産した翌日、国税庁関係者が病室に押収捜索をしに来た。今、チョ・ミン氏にこのような状況が起きるとすれば黙っていられるか。絶対に違うだろう」と話した。また、「私は手術直後ガウン一つ着ているのに、『赤ん坊だけ新生児室に預けて話そう』と言われた。これが６年間民主党員が見過ごした人権であり、私の６年間の人生」と批判した。

チョン氏は「チョ・グク氏の娘は肩入れする人もいて大変だと言ってくれる親もいるが、私は家族全体がめった斬りされて母も獄中にいらっしゃるし、父も遠くおられる」として「私は子どもを育てながら６年間負けん気で持ちこたえた。チョ・グク氏の娘が可哀想だという話が出ること自体がストレス」と話しながら涙を見せた。

また、国政壟断事件捜査を指揮した尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領当選者に対しては「個人的な悪感情はない」として「その時、どの人が『ここまでする問題でないと思う』と言えただろうか」と語った。

また、過去自身をめぐる疑惑も積極的に釈明した。また、出席日数不足などをめぐる学歴論議に「それがスポーツ界の慣行だというが、とにかく法的にみると出欠未達による学位取り消しだ」として「誤ったことを否定するつもりは全くない」と話した。また「私が誤ったと思って先に梨花（イファ）女子大学を退学した」と説明した。

チョン氏は高価な馬匹など特別支援を受けたという疑惑もほとんど虚偽であり、「ドイツに数兆円台の秘密資金がある」という民主党のアン・ミンソク議員など一部の主張も全く事実でないと反論した。チョン氏は「一銭もない。母の罰金だけで２００億ウォン（約２０億円）だ。母の財産はすべて押収された。追徴金でも６０億ウォン以上納付し、家を除いた財産が一つもない」として「私も今まで経済生活ができず、家にあるお金を使ってきたが、私も先行きが見えない」と説明した。

また、母のチェ氏と仲が良くないとの主張も事実でないと伝えた。チョン氏は「１カ月に４回程度（チェ氏に）会いに行く」として「仲良い母娘だった。私が第１子を産んで仲が悪くなったことはある。だが、そんなに仲が悪かったといいたければ、母が私のためにサムスンに何かを要求したという話はつじつまが合わないのではないか」と反問した。