暗号資産テラ（ＵＳＴ）とルナの開発会社であるテラフォームラボを共同創業したクォン・ドヒョン最高経営責任者（ＣＥＯ）が世界の暗号資産市場の大物として注目されているとブルームバーグが１９日に報道した。

ブルームバーグはクォンＣＥＯが暗号資産分野で最も影響力があり議論がある人物の１人になったとスポットを当てた。彼をまた、最も注目されるビットコイン市場の大物だと評価した。

クォンＣＥＯが率いるグループはＵＳＴの価値を支えるため今年ビットコインを１５億ドル以上買い入れ、人々を驚かせたとブルームバーグは伝えた。彼らはビットコインを最大１００億ドル相当買い入れる計画という。

クォンＣＥＯは３月に「ビットコイン保有量を１００億ドル水準まで増やす」とし、「１００億ドル以上のビットコインを保有するＵＳＴはビットコイン基準の新たな通貨時代を開くだろう」と強調した。

ブルームバーグはＵＳＴがイーサリアムに続き２番目に大きいＤｅＦｉ（分散型金融）プラットフォームに浮上したと伝えた。

ＵＳＴはドルと１対１で価値が固定（ペッグ）され価格変動性を最小化するよう設計されたステーブルコインだ。ＵＳＴは時価総額が１７０億ドルを超え、テザー（ＵＳＤＴ）、ＵＳＤコイン（ＵＳＤＣ）に続きステーブルコイン時価総額３位に上がったという。

クォンＣＥＯはＵＳＴの需要が増え続けていると話した。彼は「テラが２年以内に最大ステーブルコインになるだろうという強い信頼がある」と話した。

一部ではＵＳＴに対し巨大な規模の「ポンジ・スキーム詐欺」との批判も提起されているとブルームバーグは付け加えた。

３０歳のクォンＣＥＯは米スタンフォード大学を卒業し、アップルとマイクロソフトでエンジニアとして働いた。

クォンＣＥＯは２０１６年に分散ネットワークを研究し暗号資産という「ウサギの穴」にはまったとブルームバーグのインタビューで話したことがある。

クォンＣＥＯは２０１８年にソーシャルコマースのティモン創業者であるシン・ヒョンソン氏とともにテラフォームラボを設立した。現在は韓国とシンガポールを行き来しながら働いている。