韓国政権移行期、激浪の韓半島情勢…中国・日本と解決すべき課題
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.04.02 10:51
韓国の次期政権が中国・日本など韓半島(朝鮮半島)周辺国と共に解決すべき課題が少なくない。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領はその間、中国とは相互尊重外交を、日本とは関係改善を進めると明らかにしてきた。そして「米国と中国の間でこれ以上は戦略的あいまい性を維持するのが難しい。韓米同盟に重心を傾ける」とし、韓米関係を優先視するという立場を明確にした。
先月25日の尹次期大統領と中国の習近平国家主席の最初の電話会談も当選を祝う目的で行われたが、この日の発言には双方の基本立場がそのまま反映されていたという評価だ。尹次期大統領は北朝鮮が前日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)に関連し「韓半島と域内の緊張が急激に高まり、国民の心配が大きい」と述べた一方、習主席は「両国は動くことができない永遠の隣国であり、切り離せない協力パートナー」と韓中関係の安定化と世界サプライチェーン問題などに言及した。
互いに協力を強調する姿だったが、双方ともに最も懸念する事案を最初の電話会談で取り上げたというのが、専門家らの共通した分析だ。尹次期大統領は北朝鮮の挑発を、習主席は米国の牽制を念頭に置いた発言だったという点でだ。今後、高高度防衛ミサイル(THAAD)追加導入、「クアッド(日米豪印)」参加、「3不」政策などをめぐり両国関係が厳しくなる可能性があることを暗示している。