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「このような極端な墜落は不可能」…中国旅客機、謎の8000メートル「垂直落下」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.23 07:13
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フライト追跡サイト「フライトレーダー24」によると、21日(現地時間)に中国南部の広西省チワン族自治区梧州藤県に墜落した東方航空所属のボーイング737-800NG型旅客機は、高度2万9000フィート(約8800メートル)を巡航している途中で墜落したと推定される。1分間に2万1000フィート、1分35秒後に2万6000フィート高度が落ちた。瞬間速度は1分あたり3万フィートを超えた。

フライトレーダー24のデータによると、事故機は急降下している途中、約8000フィート上空で一瞬高度を回復したことが明らかになった。急降下中に10秒ほど上昇したということだ。だが、事故機は再び急降下して山と衝突して爆発し、山火事を引き起こした。当時、事故機には132人が乗っていたが、生存者や事故機のドライブレコーダーはまだ見つかっていない。

 
事故機と推定される物体が垂直に落下する場面を約3秒間撮影した現場の映像も公開された。中国メディア「澎湃新聞(The Paper)」は、該当の映像の中で急降下している飛行体が東方航空所属の旅客機であるかどうかを識別することはできないが、映像が事故現場1キロメートルほど離れた鉱山で撮影された事実を確認したと伝えた。梧州市当局者は「地面に向かって急降下する飛行機とみられるイメージが捉えられたものを見た」としつつも、該当の映像の真偽に対する追加の言及は避けた。

一般的な飛行機墜落事故の場合、機体が滑降して最大限地面あるいは水面と平行な角度に落ちる。22日、ブルームバーグ通信は「このような極端な形の墜落はほぼない」と、専門家の言葉を引用して説明した。米連邦空港局(FAA)事故調査局長はフライトレーダー24のデータは予備的な性格をもつ点を前提にしながらも「とても変だ」と話した。また「まず事故機が急降下している途中でも旅客機応答機能が作動していた点などを勘案すると、爆弾テロなどによる『空中分解』のケースではない」と評価した。

米国家運輸安全委員会(NTSB)元調査官のBenjamin Berman氏は「墜落原因が何だったのか、結論を下すのはまだ早い」としつつも「ボーイング737-800は急角度で墜落しないように設計されていて、今回の事故の場合、操縦士のミスや非常に珍しい機械の誤作動があってこそ説明が可能だ」と話した。

今回の旅客機と並んで墜落速度が速かった事例は、1997年に乗員乗客104人を乗せてインドネシアの川に落ちたシルクエアーの737-700型機だ。該当旅客機は今回の事故機とほぼ同じ1分間3万8000フィートの速度で墜落したが、米NTSBは機長が故意に墜落させた可能性が高いと結論付けた。ただし旅客機の操縦席と飛行データ記録装置システムが事故当時しばらく停止しており、正確な情報を得ることはできなかった。

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    中国東方航空所属の旅客機。
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