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【コラム】民家まで爆撃したプーチン、サイコパス性向の「ヒュブリス症候群」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.20 10:51
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「高い身分では常識さえ発見しにくくきらびやかな身分ではそこに住む召し使いたちさえ傲慢だ」。

2000年前の古代ローマ時代の腐敗した社会像を風刺的に歌ったユウェナリスの詩は、権力意志を持つサピエンスの深淵に根を下ろした傲慢と堕落の本質を赤裸々に見せる(ユウェナリスは「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という警句を残したことでも有名だ)。

 
古今東西を問わず最高権力者は多くの人の生死を左右する力があり、彼の精神健康と道徳性は公共の利益と直結する。したがって統治者の精神状態を客観的な尺度で分析し公職適合性可否を判断するのは当然で正しいことだ。

◇サイコパス、すべての文化圏に2%存在

だがまだこうしたシステムが作動する国はない。事実最先端の現代医学も1000億個以上の脳細胞が複雑に作動して現れる人間の言動を「予測」することはできない。その上に民主国家では選挙を通じて最高指導者を選択して定期的に交代し権力の不正乱用を牽制する。不幸にも全体主義独裁国家や世襲王朝にはこうした安全装置さえない。人類の歴史を血の海にした多くの不幸が指導者の病的な精神状態と誤判断でもたらされたが、いまも世界のあちこちで統治者の蛮行が現在進行形で強行される理由だ。

先月24日以降国際情勢を不安と混乱へ追いやっているロシアのウクライナ侵攻も同じだ。ミサイル空襲と地上軍投入により3日で降伏させるというプーチンの豪語はウクライナ国民の決死の抗戦で3週間が過ぎて虚言になった。国際社会は高レベルの経済制裁でロシアを債務不履行(デフォルト)危機へ追いやり、バイデン大統領はプーチンを「戦犯」と規定した。爆撃で子どもと妊婦が亡くなる戦争の惨状がリアルタイムで世界に伝えられ、共感能力が発達した人々は精神的苦痛も深まっている。

問題は名分のない戦争を起こすほどの病的な精神状態を持っている統治者に向けられた堅固な国民的支持だ。70歳のプーチン大統領は22年の長期独裁者の道を歩んでいる。だが経済を再建させた強い指導者のイメージを通じ国民の60%以上の支持を受けており、戦争後の支持率は70%まで上昇した。もちろん戦争の後遺症が深刻ならば状況は急反転するかもしれない。

専門家らはプーチンの精神的・心理的状態を「ヒュブリス症候群」とみる。大きな成功と権力を握った人に現れるもので、衝動的・破壊的・独断的・自我陶酔的形態を見せ誇大妄想に簡単に陥る。もし反社会的人格障害と躁うつ病まで重なれば罪の意識もなくなる。現在のプーチンも秘密新兵器まで動員して病院と民家にも反倫理的猛攻を浴びせている。

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    2022.03.20 10:51
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