【コラム】子どもに恥ずかしい大統領選挙=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.14 10:31
帰途に家の近所の芝の空き地で小学生の子どもたちが男女一緒にサッカーをする姿をよく見る。大統領選挙の前、その空き地の前の選挙ポスターを見た子どもたちが話しているのを偶然聞いた。「科学強国になるためにはあのおじさんがいい」「あのおばさんは討論で話すのが一番うまい」「でも1、2番の候補のどちらかが選ばれるみたい」。子どもたちの話を聞きながら、児童のための議論と公約がどれほどあっただろうかと考えた。
20代の男性・女性が話題になる間、子どもたちは大統領候補に手を握られたり、アッパーカットポーズを一緒に演出する対象として消費された。障害者・高齢者など社会的弱者をめぐる議論も不足したが、票を意識するためか、子どもと比べると多かったようだ。子どもには投票権がないからだ。子どもはその時期を精一杯生きていく存在だが、いつも未熟な存在として見なされる。児童福祉強化、児童虐待防止は子ども関連の公約だが、親に対する公約に近い。子どもたちはどんな公約を望むだろうか。遊ぶ時間・空間がさらに増えること、地域やアパートに関係なく楽しい遊び場や図書館を存分に利用することを望むのではないだろうか。気候危機で地球に異常が表れているため、子どもが高齢になるまで地球が無事であるよう努力する公約も望むようだ。