韓国スピードスケート銀メダリストの車ミン奎（チャ・ミンギュ、２９）が中国インターネットユーザーからのあきれる攻撃に認証写真まで投稿した。

車ミン奎は２３日、ソーシャルメディア（ＳＮＳ）に２０１８平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック（五輪）当時に受け取った「スホラン」と北京冬季五輪で受け取った「ビンドゥンドゥン」の２つのマスコット人形を並べて置いた写真を投稿して「かわいいね」とコメントを添えた。御賜花をあしらった帽子をかぶったスホラン人形と金飾りのついたビンドゥンドゥン人形はメダルを獲得した選手だけに贈られる限定版だ。競技後のフラワーセレモニーで選手に贈られたものだ。

車ミン奎が人形の写真を投稿したのは中国人の陰湿な攻撃のためだ。スピードスケート男子５００メートルで銀メダルを獲得した車ミン奎は１２日、中国北京メダルプラザで開かれたメダル授与式で表彰台に上る前に台の上を手で掃く仕草をした。

中国インターネットユーザーは、平昌（ピョンチャン）五輪当時に銅メダルを獲得したカナダのショートトラック選手が表彰台に上る前に取った行動と似ていたと主張した。当時、カナダの選手たちは他の種目における自国選手の判定に抗議するためにこのような行動を取ったといわれ、車ミン奎も判定問題があったというものだ。実際にこの競技では日本選手らのフライングに関連したイシューがあり、高亭宇（中国）が金メダルを獲得した。

中国ネットユーザーからは「墓を掃くということか」など、激しい暴言や蔑視のメッセージが車ミン奎に向けられた。車ミン奎は後日文在寅（ムン・ジェイン）大統領の祝電を受けた際に「表彰台が私にとって大切で貴重な場なので、敬けんな気持ちで上がるという趣旨だった」と説明したにもかかわらずだ。

その後、車ミン奎がフラワーセレモニーで受け取ったビンドゥンドゥン人形を捨てたという根拠のないウワサまで出てきた。国内メディアがこれを翻訳して報じ、車ミン奎に対する誤解が更に大きくなった。車ミン奎の今回のＳＮＳ認証はこのような誤解を払拭するためのものとみられる。