【社説】福祉部次官(新型コロナ感染)の発言から確認された防疫現場の混乱=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.18 13:42
新型コロナ防疫体系が在宅治療の中心に変わってから一週間が過ぎたが、一部現場の混乱は依然として深刻な水準だった。特に、新型コロナ感染者が一週間後に「ダブリング」現象を見せながら急増し、医療陣の業務負担が非常に加重されているという指摘も提起され、対策準備が急がれる。
防疫現場の混乱は最近、新型コロナの陽性判定を受けたリュ・グニョク保健福祉部第2次官の発言を通じて再度確認された。リュ次官は16日、放送に出演して「健康保険審査評価院のリスト(病院名簿)を見て薬の処方を受けるために病院に電話をかけたが、2カ所ぐらいが連絡がつかず、他の所で処方を受けた」と吐露した。在宅治療を初めて受ける多くの国民は、情報がなければ非常に慌てて紛らわしくなるかもしれないという気がしたとも言った。防疫政策を司る最高位級指揮官が体験した実状だ。在宅治療者などが症状が悪化したとき、助けを求める医療機関の電話連結や薬処方などに困難があるという生々しい事例だ。
中央事故収拾本部が地方自治体別に設置・運営するように指示した在宅治療行政相談センターも自分の役割を担っていない。京畿道(キョンギド)傘下31地方自治体の中で9カ所はこの業務を保健所に押し付け、人材支援が足りないという指摘を受けた。このため、保健所職員が深夜12時まで電話を受け、夜明けに退勤することが頻繁だ。一日に1000人の感染者が発生するが、一人で自宅隔離業務を遂行する所もあるという。よっぽどでなければ、青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願掲示板に「保健所公務員も人です」と訴える投稿もあっただろうか。