【ナウ・イン・ジャパン】論争の佐渡金山、朝鮮人徴用の痕跡はたった2行だけ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.14 11:05
「この季節にあそこになぜ行くのですか。最近はほとんど人がいないのに…」
今月9日午後、新潟港旅客船ターミナルで佐渡島行きの船を一緒に待っていた60代女性が「佐渡金山に行こうとしている」記者に話しかけてきた。雪が今にも降ってきそうな重々しい空の下、佐渡島に30年以上暮らしてきたというこの女性は「雪道に気をつけて」と心配そうな表情を浮かべた。
日本政府が1日に新潟県佐渡島にある佐渡金山を国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に公式推薦した。そのため佐渡金山が連日話題にのぼったが、日本人で実際に金山を訪問してその様子を見ようとする人は多くない。日本本州の北側、全国どこからも移動するのが容易ではない距離のためだ。東京駅から新幹線に乗って2時間、新潟港から快速船に乗って70分で佐渡島両津港に到着する。ここからバスに乗り換えて揺られること70分余り、島を横切りくねくねとした山道を上がってようやく佐渡金山に到着する。行き来するバスも多くなく、中間で乗り換えなければならない場合もよくある。