【コラム】焼酎・チキン・即席めん・イカゲーム…日本に「韓国」があふれる(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.02.06 13:21
最近ある大学生から「韓国ドラマと食べ物」というテーマでインタビューの要請を受けた。新聞学科の学生だが課題のためとのことだ。学生はこのテーマにした理由を「新型コロナウイルス流行後に韓国ドラマにはまったが、日本のドラマに比べ食べるシーンが多く、その料理がおいしそうだったため」といった。私も関心があるテーマで、オンラインで1時間ほど楽しく話を交わした。学生が「日本でこのように韓国ドラマと食べ物が愛されているという事実を韓国の人々も知っているのですか」と尋ねた。私は「よく知らない人が多そうだ。『冬のソナタ』でヨン様(ペ・ヨンジュン)ブームが起きた時は韓国を訪れる日本人が突然多くなり韓国の人たちも日本国内での韓国ドラマの人気を実感したが、いまは新型コロナウイルスのため往来がほとんどなく、うまく伝わっていないようだ」と率直に答えた。学生は残念そうな表情になった。日本で韓国に対する関心が多いという事実が伝えられれば韓国の人々の日本に対する感情も良くならないだろうかと期待しているようだった。韓日往来を継続する私としてもこの事実を伝えなければならないように思いこのように文を書いている
韓国作品が日本で再誕生するケースも増えている。そのうちのひとつがソン・ウォンピョンの小説『アーモンド』の演劇公演だ。2~3月に東京で舞台が開かれる。小説『アーモンド』は2020年に日本で本屋大賞翻訳小説部門1位に選ばれ注目を浴びた。いまも書店に行けばチョ・ナムジュの『82年生まれキム・ジヨン』とともに目立つ場所に陳列されている。
演劇『アーモンド』の脚本と演出を担当した板垣恭一さんに会い原作の魅力について尋ねた。板垣さんは小説『アーモンド』の表紙が気に入って本を買ったという。日本語版『アーモンド』の表紙も韓国の原作と同じように無表情な少年の顔の絵だ。感情表現不能症を病んでいる高校生の主人公ユンジェの顔だ。