岸田首相、7年前の屈辱忘れない…佐渡金山登録押し進める日本の本心(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.06 11:12
今回の佐渡金山登録申請を決めるまでの自民党強硬派の圧迫など内部事情はどうあれ、岸田首相にとっては「リターンマッチ」にできる格好だ。
日本政府がやってみる価値はあると考えるのには理由がまだある。佐渡金山は軍艦島とは違い朝鮮人以外の他の国籍者は強制動員されなかったため韓国が連帯する被害国がない。また、佐渡金山に対しては日本政府と企業が作った当時の労働者名簿も確保されていない。史料が十分ではないという意味だ。
2015年の軍艦島の時は登録の可否に強大な影響力を及ぼすユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録を勧告しながらも軍艦島の「全体の歴史(full history)」を記録するよう求めたのが決定的な一打だった。日本が登録期間を1850~1910年に限定しようとしたことに対し、「1940年代の強制動員事実もすべて示せ」と反論したのも同然だった。