【社説】4%成長、政府がそんなに自慢することなのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.26 10:34
昨年、韓国経済は4%成長した。11年ぶりに最も高い数値だ。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相は昨日、フェイスブックで「主要20カ国(G20)先進国の中で最も速くて強い回復傾向」として「誰も否めない『危機に強い経済』であることを立証した」と自評した。韓銀は昨年1人当たり国民総所得(GNI)も前年より10%程度増えた3万5000ドル(約400万円)台になると推定した。
執権期間の成長率と政権交代直前の最後の年の成長率はたびたび政権間経済政策の成績を評価するときの比較対象になったりする。経済政策の最後の総合成績表を受けた洪副首相が「非常に有意義でうれしい成果」と表現したのもそのためだろう。
だが、もう少し冷静になる必要がある。昨年の成長は輸出好調とともにコロナ禍でマイナス成長をした前年比基底効果と昨年2回にかけて50兆ウォン(約4兆7500億円)近く注ぎ込んだ補正予算が大きな役割を果たした。それでも成長率4%という恩恵を維持するためにどれぐらい多い財源を注いだかにはあえて目をそらす。財政を思う存分使っているうちに今年本予算基準で国家債務は1000兆ウォンを超える。