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【時視各角】金正恩にはタイムテーブルがある

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.25 10:27
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北朝鮮が年明け早々から4回連続で弾道ミサイルを発射し、ついには核実験・大陸間弾道ミサイル(ICBM)再開カードを切り出した。2019年2月のハノイでの米朝首脳会談決裂後の静中動に終止符を打ち本格攻勢に転換するという予告に聞こえる。北朝鮮のペースにより韓半島(朝鮮半島)緊張水準が揺らぐ状況が再演される可能性が大きくなった。

対北朝鮮問題に関する限り文在寅(ムン・ジェイン)政権の態度には驚くほどの一貫性がある。今回も例外なく「米国の関心を引くためのもの」「交渉再開に備え優位に立とうとする交渉戦略」という分析が高位当局者や与党指導部の口を借りて出てきた。親政権性向の専門家らの分析も大同小異だ。北朝鮮がミサイルを撃ちまくるので終戦宣言の必要性がさらに切実になったという付和雷同式発言も高官の口から公然と出ている。

 
こうした分析は北朝鮮の核問題の歴史ぐらい根が深い。韓国政府官僚や北朝鮮専門家らによると、北朝鮮の挑発は「対話をしよう」という北朝鮮特有の話法だ。実際にこの20~30年間の北朝鮮の行動パターンを見ればそうした解釈も可能に見える。平昌(ピョンチャン)・シンガポールの前奏曲だった2017年の強硬対立局面もそうだし、2006年の1回目の核実験を強行してすぐに対話に転じて9・19共同声明に至った経験も同じだった。挑発強行→瀬戸際戦術→対話局面転換→交渉(兼時間稼ぎ)→合意破棄→挑発再開のサイクルは経験を通じて体得した北朝鮮の行動パターンだ。ある特定の時期だけをめぐり北朝鮮の本心を読み取ったり短期的な行動予測をする上では有用な分析法でもある。

しかしもっと長い時間の枠組みで見れば話が変わる。最も致命的な事実は、こうしたサイクルを何回の繰り返す間に北朝鮮が事実上の核保有国になったという点だ。北朝鮮は攻勢局面でも、対話局面でも、ただの一度も核保有国という目標をあきらめたことはない。交渉の場で合意文に署名する瞬間にも北朝鮮のどこかの秘密施設では核開発を止めなかった。北朝鮮の行動がわれわれには無鉄砲な瀬戸際戦術に見えるが、北朝鮮には自分たちの中長期戦略があり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はそのタイムテーブルに沿って動いているということだ。そのタイムテーブルがなければ金正恩執権10年間に4回の核実験と120回以上のミサイル発射は説明する方法がない。華麗だった2018年の対話局面も北朝鮮の側で解釈するなら、2017年の核武力完成という戦略的高地に上るのに成功した後、自分たちの必要に応じて平和攻勢に転じたものと解釈が可能だ。

北朝鮮の中長期戦略を読み取れなければ北朝鮮との交渉でその都度やられることになるものだ。この30年間にわれわれの認識がどれだけ安易だったのか証拠を出すのは難しくない。韓国の過去の指導者の発言は「北朝鮮は核を作る能力も意志もない」「北朝鮮の核開発は自衛用」から、再び「金正恩の非核化意志は確かだ」という形に変わっていった。果たして北朝鮮の目標と意志がその時ごとに変わり、非核化の意志というものが突然できたり消えたりしたのだろうか。2017年にICBM用エンジン試験に成功した後、金正恩が最高尊厳の威厳を下ろして軍服姿の技術者を背負って踊る場面が公開されたことがある。その写真の中の金正恩の表情が隠すことはできない一貫した本心だろう。

いまや北朝鮮に残ったのは核保有を暗黙的に認められ北東アジアのイスラエルあるいは北東アジアのパキスタンになることだ。19日の労働党政治局の決定はこの目標に向けた最後の攻勢を始めるという戦略的決議でありうる。依然として流動的ではあるが見えすいた脅し用だと断定しては対応を誤ることになる。

もう北朝鮮はこれ以上瀬戸際に立つ必要がなくなった。絶対的に形勢が不利だった昔の北朝鮮ではないためだ。北朝鮮が何をしようが「食糧状況が切迫して言う話」「時がくれば再び対話に戻ることになっている」という形の安易な認識だけは捨てるべきだ。

イェ・ヨンジュン/論説委員

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