【コラム】中国の「韓国大統領選挙干渉」遺憾(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.24 14:01
「韓国大統領候補は選挙期間に中国に関連した敏感な問題に言及しないよう希望する」
今月20日に開かれた「韓中修交30周年および北京冬季オリンピック(五輪)記念国際学術大会」で邱国洪元駐韓中国大使が話した言葉だ。現職ではなく前職であっても、隣国大統領選挙に対して言及すること自体が敏感だ。邱氏は「一部の韓国政治家の言動が中国関連の敏感な問題を扱った」とし「新しい大統領が就任した後、良い中韓関係の始まりのために基礎をしっかりと固めよう」と述べた。「一部の韓国政治家」という表現自体のほうが鋭敏になりえる。これに先立ち、野党「国民の力」大統領候補の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が昨年末に駐韓米商工会議所を訪れた席で「韓国国民、特に青年たちの大部分は中国を嫌っている」と言及し、与野党間で衝突が起きたことがあった。
中国側の要人が韓国大統領選挙をめぐり敏感な話を取り出している。昨年の国民の力と中国側の攻防が出発点だ。昨年7月12日、国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)党代表が米国ブルームバーグのインタビューで、中国を「民主主義の敵」と表現した。続いて同月15日、尹氏が中央日報のインタビューでTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)と中国レーダーに言及した。すると中国はケイ海明駐韓中国大使と趙立堅外交部報道官が直接抗議した。