【グローバルアイ】失敗が予定された大統領=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.21 10:56
最近のワシントンDCの雰囲気はうら寂しい。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)オミクロン株が襲い、通りには人影が少ない。少しずつ事務室に出勤していた連邦公務員が再び在宅勤務に入った。ホワイトハウスとリンカーン記念館を見に全国から集まった観光客の足も途切れた。ホワイトハウスのブリーフィングルームは再び空間を開けて座ることになった。集まることができないのでシンクタンクやフォーラム、会見の都市はその機能を失った。まるで1年前に戻ったかのようだ。
昨年1月のワシントンにはそれでも活気があった。新型コロナが猛威を振るったが、その前年12月にワクチンが商用化されたおかげで希望があった。物量不足で医療スタッフと一般の超高齢者だけが接種可能だったが、対象から外れた人々は黙々と待った。政権交代も大多数の米国人に期待を抱かせた。科学を無視して、品位をかなぐり捨て、支持層の結集だけに熱中した「異端児」ドナルド・トランプ前大統領の疲労から抜け出したという安堵だった。